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〈賀茂長明〉方丈記諺解[鴨長明方丈記諺解] 【判型】半紙本2巻1冊。縦220粍。 【作者】摂陽山人作。 【年代等】元禄7年2月初刊([大阪]清兵衛ほか原板)。江戸後期後印。刊行者不明。 【備考】分類「随筆・注釈」。『方丈記』の注釈書。『方丈記』の本格的な注釈研究は、江戸時代の明暦期以降で、山岡元隣『首書方丈記』と大和田気求『方丈記説(チセツ)』が明暦4年(1658)刊行され、続いて、加藤磐斎『長明方丈記抄』が延宝2年(1674)に、著者未詳の『方丈記諺解』が元録7年(1694)に、さらに、槙島昭武『方丈記流水抄』が享保4年(1719)に刊行された(『方丈記』注釈書の近世刊本は以上5種)。そのほか、未刊であるが仁木宜春『方丈記宜春抄』(元録9年作)という写本もある。このうち『方丈記諺解』は、上下2巻からなり、上巻見返しに「鴨御祖社系図」を、続いて、著者および書名の解題(「鴨」「長明」「方丈」「記」に分けて解説)を掲げ、上巻末に「鴨長明方丈記諺解巻世間」、下巻末に「鴨長明方丈記諺解巻出世」と記すように、上巻を出家前の長明、下巻を出家後の長明の作として捉えて、『方丈記』の本文を大字・半丁4-5行で掲げ、細字の傍注のほかに長文の解説文を付す。冒頭の系図は『首書』や『説』にはなく、『方丈記抄』では47名の人名が載るのに対して『諺解』は27名とやや簡略化されている。解題は先行書の何れにも載るが、『諺解』は『首書』に似通っている。さらに本文の注釈は、『首書』や『説』の如き頭注形式を採らず、大字本文の所々に線引きして簡潔な傍注を記すため、身安く、分かりやすい。このほか、本文を細かく区切って補足説明や多彩な評言からなる解説文は、流麗な雅文で綴られ、解説文自体が一種の文芸作品の様相を呈しており、この点は先行する『方丈記』注釈書にない特長である。『方丈記諺解』は、「最初の注釈書である『首書方丈記』を大いに活用しつつ、頭注形式を採らずに、本文を短く区切ってその後に評論的な解説文を書くことによって、それまでの注釈書と比べて、各段に自由で伸びやかな、それ自体が随筆的な評論であるような、新たな注釈書の方向性を打ち出した」ものといえよう(島内裕子「『方丈記諺解』の注釈態度」参照)。 ★原装・題簽欠・状態概ね良好(表紙やや汚損・本文一部小虫)。
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〈賀茂長明〉方丈記諺解[鴨長明方丈記諺解]
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【作者】摂陽山人作。
【年代等】元禄7年2月初刊([大阪]清兵衛ほか原板)。江戸後期後印。刊行者不明。
【備考】分類「随筆・注釈」。『方丈記』の注釈書。『方丈記』の本格的な注釈研究は、江戸時代の明暦期以降で、山岡元隣『首書方丈記』と大和田気求『方丈記説(チセツ)』が明暦4年(1658)刊行され、続いて、加藤磐斎『長明方丈記抄』が延宝2年(1674)に、著者未詳の『方丈記諺解』が元録7年(1694)に、さらに、槙島昭武『方丈記流水抄』が享保4年(1719)に刊行された(『方丈記』注釈書の近世刊本は以上5種)。そのほか、未刊であるが仁木宜春『方丈記宜春抄』(元録9年作)という写本もある。このうち『方丈記諺解』は、上下2巻からなり、上巻見返しに「鴨御祖社系図」を、続いて、著者および書名の解題(「鴨」「長明」「方丈」「記」に分けて解説)を掲げ、上巻末に「鴨長明方丈記諺解巻世間」、下巻末に「鴨長明方丈記諺解巻出世」と記すように、上巻を出家前の長明、下巻を出家後の長明の作として捉えて、『方丈記』の本文を大字・半丁4-5行で掲げ、細字の傍注のほかに長文の解説文を付す。冒頭の系図は『首書』や『説』にはなく、『方丈記抄』では47名の人名が載るのに対して『諺解』は27名とやや簡略化されている。解題は先行書の何れにも載るが、『諺解』は『首書』に似通っている。さらに本文の注釈は、『首書』や『説』の如き頭注形式を採らず、大字本文の所々に線引きして簡潔な傍注を記すため、身安く、分かりやすい。このほか、本文を細かく区切って補足説明や多彩な評言からなる解説文は、流麗な雅文で綴られ、解説文自体が一種の文芸作品の様相を呈しており、この点は先行する『方丈記』注釈書にない特長である。『方丈記諺解』は、「最初の注釈書である『首書方丈記』を大いに活用しつつ、頭注形式を採らずに、本文を短く区切ってその後に評論的な解説文を書くことによって、それまでの注釈書と比べて、各段に自由で伸びやかな、それ自体が随筆的な評論であるような、新たな注釈書の方向性を打ち出した」ものといえよう(島内裕子「『方丈記諺解』の注釈態度」参照)。
★原装・題簽欠・状態概ね良好(表紙やや汚損・本文一部小虫)。